下村彰慶 オステオパシー人生のブログ|日本オステオパシープロフェッショナル協会

症例報告in広島

2022年6月10日

前回からの症例報告の日の続きになるが、実はその患者さんを治療している間に以下の様なやり取りがあり、前回の患者さんの治療後、夜の21時よりその患者さんの車で広島まで往診に行くことになった。

患者さん「先生、うちの院長(医師)大変なんですよ」

下村「どうかされたんですか?」

患者さん「死ぬんじゃないかと思うくらいなのに休まずに1日300人位診ていますし、病院で検査も受けないんですよ」

下村「なんでですか?」

患者さん「多分十二指腸に穴が開いてると思うので、検査を受けたら入院して開腹手術しないといけなくなるから・・・と言われてます」

下村「で、どうしようとされているんですか?」

患者さん「3日間食事も摂らず、水もほとんどが飲むことなく点滴をしながら、多分ストレスから来ていると思うので気力で治すと言っていました」

下村「それはわかりましたが、実際どんな状況なんですか?」

患者さん「この前なんか激痛で眠れなかったと言われていましたし、痛みで壁に手をついて歩いたりされてたんですよ」

下村「ワクチンは?」

患者さん「2回接種されてます」

下村「わかりました。もし私が治療に行くと言ったら受けて頂けますかね・・・?」

患者さん「絶対受けられると思います」

とのことだったので、私はFirstのスタッフを治療している部屋に呼んだ。

下村「明日(土)は確か自分の保養に指宿に行こうと思っていた日やからFirstは土日で連休だったよね?」

受付「何言ってるんですか?元々はそうでしたがマロンちゃんが1カ月ほど前に体調が悪くなった時にマロンが心配やから保養は取り消して土曜の午前中は通常通り診療すると言われたから予約を入れてしまってますよ!」

下村「えっ、そうやったんか?ほんまや思い出したわ。確かそうやったな・・・。わし、この事がなかったら明日の朝から保養に出てしまう所やったわ」

受付「どうされますか?もし広島に行かれるのなら今日の夜に行って明日の朝の診療に間に合うように新幹線で帰ってくることは出来ると思いますが・・・」

下村「わかった。とりあえず治療が終わったらドクターに連絡をとって聞いてもらうわ」

ということになり、治療後患者さんに連絡をとってもらったところ「お願いしたい」とのことだったので息子の純也にその日の夜泊まるホテルを手配してもらった。そして病院長(医師)に連絡をとってもらった時には、CT検査なども受けられたそうで正式な病名も分かった。「膵炎」であった。

それを聞いて私は、自分が行くことで少しでも良くなっていただけるなら是非行きたいと思った。それには理由がある。私は18歳の時に「急性膵炎」と「急性腎盂腎炎」を併発し、半年間入院した経験がある。そしてその内の1カ月間は集中治療室に入れられ、生死の間をさまよっていた。

母は姫路日赤の内科部長より助かる可能性は50%と言われ、もし助かっても元の状態になる保証は出来ない。と言われていたそうだ。その苦しさと痛み(背部痛)は私にはよくわかる。患者目線に立った時、早くこの恐怖と苦しみから「逃れたい」「助かりたい」と思うものだ。これは同じ立場にならないとわかることは無い。

メディアではよく「患者目線になって」という言葉を使い、綺麗な番組にまとめるが、私はいつも「同じ目線に立てる訳がない。アホとちゃうか・・・」と思っている。私が思うには自分の経験から、患者目線に立つというのは「患者様」と言ったり、症状をしっかり説明したり、笑顔で話を聞いてあげたりすることではないと考えている。

そんな暇があれば患者さんを1日でも早く苦痛から解放し、社会復帰させてあげることが本当の患者目線と思っているからだ。なぜなら患者さんは「早く退院したい」「早く良くなりたい」ということしか考えていないからだ。最低限度私の場合はそうであった。

それと、治療に行きたいと思った訳はもう1つある。以前、先妻の息子が交通事故を起こし、岡山日赤に入院していた時、息子の主治医がその院長と同じ医学部の後輩であったことから、非常に良くしていただいたのだ。そのおかげもあり息子は元気に働けている。私はその恩を是非返したいと思ったのだ。

そういった経緯から患者さんの車に乗せてもらい夜21時に神戸を出発!広島に着いたのは夜中の12時だった。

久しぶりにお会いした院長の顔は疲れ切った表情で身体も少し痩せておられた。すぐにストレッチャーの上で横になってもらい、そのまま2人でストレッチャーごと院長を駐車場のある屋外へ。もちろん院内にはリハビリ室などもあるのだが、なぜ屋外で治療をしたのかについての理由は説明が難しいし、したとしてもほとんどの方にはわからないと思う。何よりも私がバカだと思われるのでその理由についてはここでは書かない。ただこのブログを見た方がセミナーなどで会った時に聞かれたら話すと思うが・・・。

さてその院長の頭を片手で少し持ち上げた瞬間に思わず2人に「これはヤバいですよ!」と言ってしまった。頸椎が全く右側屈しない、特に頭蓋骨の前頭部と後頭部が潰され脳が委縮しているのがわかったからだ。もちろん右の下丘は当然ロックされている。頭を両手で持ってもっと身体の内をスキャンすると、特に両足関節と股関節が硬く、膵臓の位置が正常な位置より少し左斜め上にずれ、十二指腸のCの字型も全体的に小さくなって硬いのがわかる。

そして心臓弁の動きが正常な方向に動いておらず、食道なども咽頭の方向に上がってきている。これではきっと足もよくつまずくだろうし、咽頭部の違和感や息苦しさがあると思い質問してみた。

下村「両方の足首がものすごく硬いことを自覚してますか?また、つま先でよくつまずくことがありませんか?」

院長「足首はものすごく硬いですし、たまにつまずいたりもします」

下村「多分、吸気と呼気両方とも完全には出来ないと思うんですが、一度鼻で深呼吸してもらえますか?」

院長「・・・そうですね、最後まで出来ませんね」

下村「喉の上部に違和感がありませんか?」

院長「あります」

下村「特に右の股関節が硬いのは自覚としてありますか?」

院長「右の股関節は小さい時にペルテスやってるんですよ」

なるほど・・・だから右の股関節をかばう様な歩き方をされているんだと思ったが同時に、これは全ての症状をまとめて同時にイケるかも・・・と思った。

下村「たぶんイケる。大丈夫だと思います」と言い切った上で治療を始めた。私がこう言う時は症状が重い軽いでは無く、身体の中がどうなっていて、なぜこのような症状が出ているかの関連性がわかり、それを元に戻すだけの技術力はもっていると確信できた時だ。

そしてこの問題を解決するためにどこをどの順番に治療していけばよいかを考え、9つの手順を考えながら忘れないためにメモに書き、それに従って治療を始めた。

下村「先生、おそらくですが治療時間は3時間位だと思います。それで呼吸も背部痛も痛みも股関節の痛みも無くなると思います」

治療では何をやったかというと目的はただ一つ「ワクチンによる副反応の解除」である。それを行うのに9つの手順を踏んで行っただけである。おそらく99.999%の人は訳が分からんと思う。ワクチンと何が関係あるん・・・??と。だからここでは一切の説明はしない。

治療は予定していた時間より早く、午前2時20分に終了。治療を始めたのが12時30頃だったから約2時間。診察も含めると計2時間20分になった。治療を始めて少しすると院長自身、体がどんどん軽く楽になっていくことを実感されていた。その途中ストレッチャーの横で治療をサポートしてくれていた方が、「下村先生、横にいたら気分がどんどん悪くなってきたので少し離れていいですか?」

下村「感じましたか?私は毎日朝から夜までそれを浴び続けながら治療しているんですよ(笑)。屋外は部屋と違ってまだ楽なもんです。もう少し離れていてください。そこなら安全ですから・・・」と言って4m位離れてもらった後、再び治療を進めた。

そして治療終了後、右の下丘のロックも解除され、呼吸も咽頭部の違和感も、股関節の硬さも改善、そして強くあった背部痛も全て消失していた。

そして歩いていただくと右股関節の痛みをかばう歩き方もほぼ消失(ペルテスによる解剖学的短下肢長があるため、よく見るとほんの少しだけ残っていた)し、ほとんどわからないまでになっていたのを確認した上でシャイニーエッセンスとバイタルエッセンスをその後飲んでもらう用に渡して、治療中サポートしてくれていた方にホテルまで送ってもらった。

朝8時にホテルを出て8時半の新幹線に乗って神戸まで帰省し、土曜日の患者さんも全員無事に治療することが出来た。

このブログも院長本人の了解のもと書いている。日曜日に理学療法士の方に確認をとったが、背部の痛みも全くなくて治療後すごく体調も良くなったとのことである。

また月曜日の夜に院長よりメールを頂き、すごく体調が良くなったとお礼メールを頂いた。

おしまい。

症例報告

2022年6月10日

患者さんの了解を得た上で症例報告を書いているが、患者さんと勤務先(クリニック)の立場を考えて、本人特定出来ない様にする。

患者さんは40代の女性である。

頸椎3番~7番の間における椎間板ヘルニアと診断され、右指先の痺れと頸部痛、腕(上腕)の痛み、右肩甲間部の痛みを訴えて来院された。CT画像も持参して来られていた。もちろんワクチン接種は2回している。勤務先のクリニック院長(医師)の勧めにより来院された。

通常の「頸椎椎間板ヘルニア」というだけであれば現在においても治療はそんなに難しくはない場合が多いが、この患者さんの場合は治療にあたり2つの大きな問題があった。

1つはワクチンを2回接種していること。もう1つはオール電化住宅に住んでいる事である。このことについて私の思っていることや意見は、セミナーやインスタライブでよく発信しているということでここでは書かないが、私の勘違いであってほしいと思ってはいるが、現実はそうなっていないし、そうならないであろう・・・。

さて治療についてだが、実にシンプルである。
ワクチンによる副反応の解除のみである。

それにより全ての症状が消失した。もちろん治療前にそうなることは身体を診て読み切った上で行っている。

そして治療後にバイタルエッセンスを紙コップに3杯飲んでもらっただけである。

おしまい。

最近の症例報告

2022年6月6日

つい先日「膝が曲がらない」という症状を訴える患者さんが来院された。

本人の了解は得てはいるが、特定につながることは患者さんの立場上まずいので一切の事は省略し中年男性とだけにとどめる。

この様な症状が増えてくるであろうことはこれまでにもセミナーやインスタライブで発信もしている。当然これまでにも何人かを診ているし、問題なくその場で動けるようになってもいる。問題なのはなぜ膝が曲がらないかということだが、結論からいうと足関節が背屈出来ないからである。

例えば左足関節は十分に背屈出来ても、右足関節の一方だけが背屈出来なければ膝を曲げてしゃがむことは不可能だ。この患者さんの場合、左足関節も結構固く、強い制限があったが右足関節は特別むちゃくちゃ硬く、これでは膝を曲げてしゃがむのは困難だと瞬間に理解できた。

治療は既存の理論と技術のみでは不可能で、特別なことを行って治療をしたのだが、ここではそれについては触れないでおこう。

もし臨床家がこのブログを見てくれているのなら1つだけ重要なことをアドバイスしておきたい。

特に足の趾先の骨膜がどのようになっているのかをよく観察し、理解することだ。

それを理解出来ればこういった問題を解決出来ると思う。

おしまい。

対馬さんからのメール

2022年5月27日

いつも通り助産師の対馬先生よりメールを頂いたので掲載しておく。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

下村彰慶先生へ

おはようございます。

5月に入り、日に日に木々の緑が鮮やかになる季節を迎えました。

先生におかれましてはいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

3月の「四角い頭を丸くする」「電磁波入門セミナー」の時に渡邊奈々D.Oが赤ちゃんの身体のねじれと共にお母さんがそれを普通と思っているという事に驚いたとお話されていました。

その時はそう思うお母さんがいることに驚いたのですが、先日ついに私の訪問先でもそう話すお母さんと出会いました。体重を測ろうと体重計に乗せるとぐるりと半回転しそうな状況になり、抱っこをすると向こう側に落ちそうに反り返ってしまう。反り返りの話をするとお母さんから返ってきたのは「それっておかしいんですか?生まれた時からそうなので赤ちゃんってみんなそうなのだと思っていました。」という驚きでした。

昔(?)産院は大部屋が普通で授乳室があり、初産のお母さんは経産婦のお母さんからおむつの当て方のコツなどあれこれ教えてもらったものです。

そして「これって助産師さんに聞いてみたほうが良いかも?」という助言も聞いていました。でも今は特に個人の産院は綺麗な完全個室で食事も豪華‼という売りでやっているので以前のように他の赤ちゃんを見たり、頼れるママ友を見つけたりという事が難しくなってきました。それで生まれた時から見ている我が子の様子にそれが自然な姿としてうつっているのではないかと思います。

でも、この先赤ちゃんがみんな反り返るようになったら他の赤ちゃんを見てさらにそれが普通と思うようになるのかもしれません。

気付かないという事と共に最近気になっているのはお母さんの気持ちの変化です。先日仲間の助産師とこんな話をしました。お母さんに陣痛を乗り切ってもらうためにはどんな声を掛けたらよいのか?陣痛が辛いとき助産師は「ほらっ!赤ちゃんも頑張っていますからお母さんも頑張りましょう!」と声を掛けます。

この言葉はどれだけ通じるのか?無痛分娩を扱う産院が増え、それに伴い無痛分娩を選ぶお母さんは確実に増えています。陣痛室にテレビがあってそれを見ながら赤ちゃんを待つというようなお産です。どういうお産を選ぶかは個人の自由であるとは思います。

でも無痛分娩の時に赤ちゃんはどういう状況におかれるのか?そのことについてどれだけの人が思いを巡らすのでしょう?無痛分娩イコール安産なわけではなく大変なお産になれば赤ちゃんの負担は大きなものになります。そのことを考えた時、赤ちゃんも頑張っているという言葉はどう伝わるのでしょうか?

社会の変化と共に人の心の持ちようも変化していく中でも、人の将来を考えた時に変えてはいけないことがあると思っています。そのことをどう伝えていったらよいのか?お母さんの心の琴線に触れる言葉をどう選んで投げかけていったらよいのか?難しい時代になったと感じます。何事にもエビデンスという言葉が飛び交い、それが正しいと思わせるような発信の仕方が多い中で立ち止まって考えるという事が大事なのだと思います。これからの人生は若い世代へ思いを伝えていくためのものだと思っている中で模索をしている日々です。

3月のセミナーで教えていただいたこと。また新しい視点で見ることができたように思います。7月のセミナーまであと2か月!楽しみにしております!

日差しが強く暑い季節に向かいますが、どうぞお身体ご自愛くださいませ。

  助産師 対馬利江子

何か変だ・・・?

2022年5月11日

5月9日(月)の最初の患者さんを診て大変驚いた。札幌から月に一度の割合で定期的に来院されている方なのだが、これまでとは比べものにならないくらいの強いフォースが体幹から右足底にかけてあるのだ。

そしてその日は三重県・兵庫県・徳島県・大阪府・長野県などから来院されてた患者さんの治療も行ったが、同じくこれまでとは比べものにならないくらいの強いフォースがある。

そしてその状況はこのブログを書いている今日も継続している。と、いうことは、私の感覚が間違っていなければ個々の問題ではなく、もっと違ったところにあるのではないだろうか。

例えば環境問題などだ・・・。そういったことで最近は環境問題の本を多く読んでいるが読めば読むほど気が滅入る。今のところ、痛みこそ訴えたりはされてないが、多くの患者さんは右足関節が硬く重い。そして患者さんの中には右足関節の重だるさを訴える方はいるが、「痛み」では無いので全員そんなに重くは受け止めてはいない。

こういう状態になっていくであろうことを私はある程度予測はしていたので今のところ治療においては事なきを得ているが、今後の日本の未来に不安を感じている。

ただこの様な状況下ではあっても、本日いくつかの新しい発見もあり、そのことによって患者さんに喜んでいただけることはいつもながら大きなエネルギーを頂ける。

本日発見した中の1つは、[Energy Heart]についてだ。これについては7月23日(土)に開催予定の「四角い頭を丸くする」セミナーで伝えるつもりだ。

あとのいくつかは脳の神経核と左右の肘関節のある部分についてだが、説明が難しいのでブログに書くのはやめておく。

その様な状況下であっても困難な状況に打ち勝った時、人はとても強くなるものだ。

それを信じて頑張るぞ!

骨盤の違和感・・・?

2022年5月6日

 

4月に来院された患者さんの中で訴える症状の程度は大したことは無いと思えるものの、これまでには無かった症例で特に私の記憶に残っている症例を書くことにする。

 

その症例とは「右寛骨部の違和感」を訴えて来院された患者さんである。4月中に2例しかないが、「腰痛ではなく右骨盤の違和感」という自らの訴えで来院されたのはこれまでの臨床経験の中ではなかったことである。

 

一人は理学療法士でもう一人は地方公務員の方である。患者自らの正確な症状の表現は理学療法士の方は「尾骨の右が痛い」地方公務員の方は「右の骨盤が何か変な感じがする」である。結論を書けば「寛骨結合部の歪み」なのだが、正直なところ私の感想は「今頃か・・・」という感じだった。というのも、仙骨・寛骨も含めた骨盤がかなり歪んでいるのにどうして症状が出ないのだろうと長い間思っていたからだ。

 

寛骨というのは、腸骨・恥骨・座骨という3つの骨が1つに結合することで形成されている。

 

ところが、2年前~昨年にかけてここの結合部に歪みを生じるようになってきており、その歪みは少しずつ強くなってきている。それは痛みなどの症状があるかどうかは関係なくほぼ全ての人に起こっていることは感じており、知ってはいた。

 

しかし、なぜ症状を訴えないのか不思議には思っていたので、患者さんの訴えを聞いてすぐにピンときたのだ。

 

寛骨の結合部が歪むということは、寛骨の形もわずかづつではあっても変わってきているのだが、それがわかるにはそれなりに日々の触診の訓練をし、それなりに注意をしながら体を診てないと私でもわからないだろう・・・。

 

おそらくこれからはこういった症状を訴えてくる人は増加してくると思うが、残念ながらほとんどの臨床家にはわからないのではないか。そしてこれはレントゲンとかCT・MRIなどでもおそらくわからないだろう。

 

歪みは骨折・脱臼・形成不全等とは違い、目で見てわかるものではない。熟練された職人の手によって初めて感じられるものだ。特に直線状の形ではないものなら尚更である。

 

治療は寛骨の再統合を施すのだが、ほとんどの臨床家は一旦くっついた結合部が動くはずがない・・・と思っているだろう。なぜなら頭蓋骨と同じく一度くっついた所は「動かない」と学校で教えてもらっているからだ。骨折したところも同じように教えてもらっている。

 

しかしながら実際は違っており生きている間は結合部が動く。それは寛骨も同じだ。

その技術はJTOCで教えている。

 

2人の患者の内1人の患者は寛骨の再統合と心臓と横隔膜の治療をすることで症状は消失したが、もう1人の患者は寛骨の再統合だけでは不十分で最終的には中脳の神経核までを治療しないと症状を消失させることは出来なかった。

 

ただ今回の経験を通して言えることは、患者さんが寛骨の違和感を訴えて来院されるようになった時は、症状に比べて原因はかなりわかりづらく身体の容態はかなり悪い状態で来院されてくることになると思う。

 

もちろん治療も難しい。大変な時代になったものだ。

 

おしまい。

巨星堕つ・・・

2022年4月19日

 

4月1日、アメリカの偉大なオステオパシードクターであったアンソニー・チラD.O.,F.A.A.O,が他界された。

 

私とチラD.O.との繋がりは結構古く、ハッキリとは覚えていないが、約20年位の付き合いがあったのではないかと思う。

 

毎年AAOでお会いし、ランチをご一緒させて頂くのがとても楽しみだった。ワインがとても好きなドクターであったが、チラ先生の体調はずっと気になっていたのでコロナでアメリカに行くことが出来ていないここ2年間は、2~3回メールにて様子を伺っており「体調は良い・・・」との返事を受けて安心してはいたのだが・・・。

 

生前チラ先生には本当によく可愛いがっていただいた。ご自宅に夕食の招待をいただいたこともあるし、オハイオ大学で教鞭をとっておられる時には、3回程フルで授業にも参加させて頂き、アンソニー・チラワールドを見せてもらい、色々なことを教えて頂いた。

 

唯一フルで見たことがなかった部分が頭蓋であったが、数年前チラ先生に何度も断られながらもお願いを繰り返し、日本人で初めてチラ先生の頭蓋セミナーに私以外に前田悦宏・東山裕紀・伊藤聖の3名を引き連れて、バージニア大学で開催された「クラニアルセミナー」に参加させて頂いたのが最後に教えて頂いた内容となってしまった。

 

チラ先生の「クラニアルセミナー」はAOA認定セミナーであるため、参加資格としてまずアメリカのオステオパシー大学を卒業したD.O.でなければならない。それに加えて“マニピュレーションを実践している者“という条件が付けられていた。通常MDであれば参加できる場合が多いのだが、チラ先生の「クラニアルセミナー」はMDもダメで、アメリカのオステオパシー大学卒業生でかつ実践者・・・という参加条件だったのだ。

 

本来であれば、当然我々は参加資格に当てはまらず、参加することは出来ない・・・。断られて当然であった。そこを何度も何度もお願いしたものだからある日突然、チラD.O.から全くメールの返信がこなくなってしまった。この時はさすがに焦った・・・。

 

後日わかったのだが、私からの度重なるお願いに根負けされたチラD.O.はこの間に私達が参加出来るようにバージニア大学の学長や、AOAの関係者及びテーブルトレーナーの方々に根回しをして下さっていたのだ。

 

時間と教育には最後までとても厳しい先生であったが、その奥に秘めた心根は心からオステオパシーを愛するドクターであり、心優しい真の教育者であった。

 

もし、私が約20年前にアンソニー・チラD.O.と知り合えていなかったなら今の私は無かった。チラ先生と知り合えたことは私のオステオパシー技術を一変させただけでなく、オステオパシー人生も変えさせられた。

 

例えば現在私が得意としている「三角技法」などは元々チラD.O.から教えてもらったものを応用し、適応範囲を拡張させているだけである。

 

 

また今思い起こせば、チラ先生から言われた言葉がJTOC(学校)を始めたきっかけの一つになっていたような気もする。その言葉は完全ではないかもしれないが以下の内容であった。

 

「アキ(下村)は自分の出来る範囲で日本人に合ったオステオパシー教育(この時の意味は学校教育だったと思う)をしなさい。」その一つとして「次回私が来るまでにもっと膜について教育しておきなさい」だったのだ。

 

この事がきっかけとなり、私は日本全国のPT・OT・柔整師・鍼灸師にDMを発送し、「膜の概念」セミナーを始めたのだった。

 

そしてチラ先生の方から私に対して言明してくださった事が一つあり、現在においても大変光栄な事であり、感謝し続けている。

 

それは「私が日本で教える時はJOPA以外のメンバーには教えない」という言葉で、実際、終生私に言明された言葉を守り通してくださった。

 

今ではチラ先生を日本にお招きしてセミナーを開催したときにセミナー受講生に対して「今世紀最後のオステオパシー界のモンスターである!」と紹介したことが懐かしい。

 

チラ先生の技術は本当に素晴らしかった。その中でも特に私が印象に残っているのが膝関節と頭蓋だ。

 

膝関節のインダイレクトは本当に早く、私も何回もチャレンジしたがあの様なスピードでは出来ない。

 

頭蓋はヨーロッパのオステオパスも含めて一般のオステオパスが想像するであろう内容とは全く違い、身体に波及する効果も全く別格である。

 

まさに「モンスター」という言葉しか思いつかない。

 

他界されてから今回ブログに書くまでに時間を置いたのは、私の心の中に大きな空洞が出来、気持ちを落ち着かせるのにしばらくの時間を必要としたためだ。報告を受けた日の夜は、しばらく涙が止まらなかった・・・。

 

セミナーの時にチラ先生が近付いて来たら私の手が緊張で硬直していたのを今では懐かしくも思える・・・。

 

もし出来るならチラ先生からもう一度、お叱りの言葉も聞きたいし、手が緊張で硬直することも体験してみたい。

 

でもそれすら叶わない今となっては、ただこれまでお世話になったオステオパシー界の巨星・アンソニー・チラD.O.,F.A.A.O.,が安らかに永眠されることを心より願うばかりである。

 

合掌。

渡邊奈々D.O.からのお礼メール

件名:弟の治療をありがとうございました。(治療を見学させてもらって)

 

 

下村彰慶先生

下村先生、先日は弟の治療をありがとうございました。

弟は何年も前から、背中の痛みを感じていたそうです。

だからといって、生活に支障が出るわけでもないため、特に気にもとめず、過ごしていました。

 

しかし、仕事の都合上、去年の秋頃[ここはカットします]を接種したあたりから、背中の痛みは心臓の締め付けへと波及し、胸が締め付けられる様な感覚と、心臓がバクバクするという自覚症状が現れ始めたと言います。

 

しかも、それだけでは済まされず、徐々に眠れなくなる、疲れが取れない、気分が落ち込みやすくなり、身体が重いといった症状が次々と現れ、私にSOSを伝えてきた頃には、外出するのも大変で病院に行っても原因がわからず、もう死ぬしか方法がないのではないかと思い込むぐらい身も心もボロボロとなっていました

 

東京在住のため、なんとか仕事を休ませ、愛媛へと帰らせてきた時には、見た目だけでも、かなり危ないかもしれないと感じてしまう様な状態でした。

 

実際身体を触ると、まるで丸太を触っている様に固く、どこがどの様になってここまで至っているのか、全く見えず、治療をするにしても、どこから手を出していいのかもわかりませんでした。

 

先生は弟の身体を診た瞬間、「えげつない電磁波の量や、脊柱は上下に潰されて、胸椎が左凸になってるやろ」とおっしゃりました。先生は、その脊柱の影響が、顔面にも及んでいるということも指摘されました。

 

私も弟の身体を最初に診た時、脊柱の異常には気づいたものの、どうアプローチしても、痛みが少しマシになるぐらいで、手も足も出なかったのです。

 

顔面も歪んでるなぁとは思っていましたが、それが背中の影響で起こっているなど、恥ずかしながらわかっておりませんでした。

 

先生が治療を開始し、骨髄など身体の奥から電磁波が抜かれてくと、顔面の形が変わっていくのがわかりました。治療が終わる頃には、左凸であった脊柱も正中線状に戻っていました。

 

もちろん、弟の顔色、表情、自覚症状、どれも劇的に変わっていました。

以前から電磁波の怖さ、[ここはカットしています]が、電磁波と反応して身体に異常を起こしているという事は先生のインスタライブやセミナーなどでお話をお聞きしていて、わかっているつもりでした。

 

しかし、自身の家族に命の危険が及ぶまで、その深刻さをまだまだ理解できていなかったと自覚しました。人の身体はここまで壊れてしまうのかと、本当に怖くなりました。

行きつく先は精神まで病んでいく……………。

 

先生、弟の命を救っていただきありがとうございます。

私が治療家として先生のように出来ていたなら、弟の事をきちんと守ることが出来たかもしれませんが大切な家族を守れない私がいます。

 

ただ、ただ悔しいです。もっともっと勉強し、練習します。

今後とも、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。

 

渡邊 奈々

 

 

 

対馬先生から有難いメール

いつものごとく対馬先生から有難いメールを頂いたのでブログに掲載させていただく。

 

下村彰慶先生へ

おはようございます。

昨日修了証が届きました。ありがとうございます。

 

修了証が届くといつも楽しみにしているのは、そこに添えられている言葉です。

思えば初講修了証に添えられていた言葉に後押ししてもらい、今日まで続けてこれたのだと思います。そこにはよくある質問という事で「この年から始めて間に合いますか?」という事に対する先生のお考えが書かれたものです。当時50歳に手が届く年齢で、しかも治療職ではない助産師という職種の私が、場違いなところに来てしまったなぁ~。というのが初講を受けての感想であったためにこの言葉は励みになりました。今でもすべてのセミナーの修了証と共に大切にファイルして時々読み返しています。

 

“見えないものを感じ取る力”今、助産師の間でもエビデンス・エビデンスとそれこそが正しいというような風潮になってきている中で息苦しさを感じていました。でも今年始めの辰巳先生のセミナー以降、そうではないというお話を何人もの先生方から聞くことができました。本当の姿をどう見るか?日々考えていきたいと思います。

 

次回は7月にセミナー開催予定とのこと。とても楽しみにしております。(セミナーの後に多田先生にもお話させていただきましたが今回の続きの実際の場面での電磁波対策についての続編もお願いしたいと思います。)

 

早いもので日曜日には会員セミナ―です。新たな学びの場を楽しみにしております。

 

対馬利江子

電磁波入門セミナー

2022年3月13日

今回の電磁波入門セミナーでは初めて午前の部を多田和雅D.O.が努めてくれることになった。彼はJTOC卒の1期生である。

オステオパシーを学び、さらに電磁波測定士1級(民間資格)を持っている。

私は彼が座学の教え方をどのようにするかとても興味があり聞いていたのだが、大変資料もよく作り込まれており、大変わかりやすく素晴らしかった。

午後はいつもながら私が教えたのだが、これまでの内容を変更し、電磁波を体感させ、電磁波を除去することで目や身体がどのように変化するのかを、これまた各自体感してもらうことで理解させた。

締めくくりにデモンストレーションとして参加者の中から無作為に1人選び、頸部痛と可動域制限及び右股関節の内転機能障害のある者に赤玉パンチを3つだけ貼付した。

この結果どうなったと思いますか・・・?

もちろん全ての痛みと機能障害を数分で消失させましたよ。
まぁ、しょーもない話ですわ。

おしまい。

 

2日間セミナーを受講して下さった対馬先生より有難いメールを頂いたので紹介しておく。

=======================================

下村彰慶先生へ

 

おはようございます。

昨日一昨日は下村節大炸裂の?(笑)濃厚なセミナーを堪能させていただきました。

ありがとうございます!。

 

生活が豊か(?)になり、日常には電化製品があふれ便利な生活を送れるようになった。世界的な感染症であるコロナもワクチン接種が進む中で安心感を持っている。そんな人も多いのではと思いますが、そこには目を凝らして見なくては見えない現実があること、その先には何が待っているのか?そしてその問題を解決するにはかなり大変であるという事を実感させられた二日間でした。

 

天然のものと人工のものは何が違うのか?今回下村先生の哲学などと共にその違いについてお話を聞く中で思い出したことがあります。かなり昔の助産婦雑誌に掲載されていた読者投書だったのですが「生まれたばかりの赤ちゃんがこの世の不幸をすべて引き受けたかのような辛そうな表情をしていた。そしてその子のお母さんは高齢妊婦であったため健康を気遣いたくさんのサプリを服用していた。これはサプリの影響かも知れないと思うが同じような経験をした方はいませんか?」というものでした。その後の反響については記されなかったと記憶しています。今回のセミナーで心に残った言葉は天然のものには未知のものが含まれているという事。そしてその未知のものが持つ可能性。それは以前ハーブや漢方薬と製品として作られる薬との違いやCDなどで音楽を聴くことと実際に会場で生演奏を聴くことの違いなどあちこちで聞いていたことと合致します。改めて自然の持つ力というものの素晴らしさを感じました。

 

身体が右に回っていっているということ。赤ちゃんの向き癖について左右差を見ている中で、かなりの確率で右向きであるという事。その理由をずっと考えていたのですが今回のセミナーを受けて関連しているのかも?と感じました。

 

多田先生のお話にもありましたが、しっかりとエビデンスが足りうる形のものでないと関連が認められないとしてよいのか?私たちにとって大事なことは日々の臨床において真摯に向き合う事で見えてくる疑問や気づきを見つめていく姿勢なのではないかと思います。一人一人の方と向き合う毎日が大事だと感じました。

 

再来週には会員セミナー!楽しみにしております。

二日間ありがとうございました。

対馬利江子