下村彰慶 オステオパシー人生のブログ|日本オステオパシープロフェッショナル協会

ブログサイト移行のお知らせ

皆さまへお知らせ

 

この度、「下村彰慶オステオパシー人生のブログ」を新しいサイトに移行いたしましたことをご報告させていただきます。これにより、より使いやすく、充実したコンテンツをお届けすることができるようになりました。

 

なお、旧ブログのアーカイブも新サイトに引き続き掲載して参りますので、お気に入りの記事や過去の投稿を再度ご覧いただくことも可能です。

 

新しいサイトへの移行に伴い、ブックマークやお気に入り登録を変更いただく必要がございます。ぜひ、下記のURLをご覧いただき、お手元のデバイスに新サイトを登録していただけますと幸いです。

 

史上最強の臨床家が語る『このままでよいのか・・・日本!』

https://ameblo.jp/aki-shimomura/

 

今後も、質の高いコンテンツを提供し、皆さまにご満足いただける情報発信を続けてまいりますので、引き続き会長ブログをご愛顧いただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

何かご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にお知らせください。心よりお待ちしております。

対馬さんからの手紙

いつものごとく対馬さんよりメールを頂いたのでブログに掲載させていただく。

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下村彰慶先生へ

 

おはようございます。

金木犀の香り漂う季節となりましたが先生におかれましてはいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

 

最新のブログにもあった「職人は結果が全てである!」という事。常々感じてはいましたが、最近訪問したお母さんからこんな言葉をかけられました。「母乳のマッサージって効果があるんですか?」それはこれからミルクを減らしていきたいがどうしたらよいだろうか?と相談された時のことです。授乳の様子も見せていただきましたがあまり飲めている感じではなかったので母乳の分泌をあげるための方法としてマッサージを提案した時の言葉です。それは以前マッサージを受けてもあまり変わらなかったという事から出た言葉でした。

 

母乳に関しては助産師の中では常に関心の高い話題です。しかし年々母乳外来を行っている産院は減り、母乳外来と銘打っていても授乳指導のみの所も多くあります。手技を学べるセミナーはほとんどなく若い助産師が学べる機会は減っているのが現状です。最近は産前産後向けの民間資格が次々とでき、助産師としてはやはり有資格者に‼と言っていますが結果が出せなければお母さん方からは同じように、というよりも料金の安い他の人を選択するようになるのはあたりまえのように思います。

 

以前テレビで産後のお母さんにアロマオイルを使った温かいバスタオルを肩にかけている映像を見つけました。「私たちはこうやって母乳支援をしています!」と助産師が説明していました。これを見てどう感じるのか?手厚くやっている産科ととるのか…?私はこの映像を見て唖然としました。これって助産師以外でもできることではないの?これをテレビに出すなんて!もっと助産師の手で結果を出しているものはなかったの?と。

 

助産師という仕事は女性が母になっていく過程において直面する夫婦関係であったり、親子関係であったり…そういうものについてどう考えていくのか?という事にも助言することがありますが、そこにもやはり「結果」が求められていると思うのです。

 

JOPAに入って職種は違っても考え方という事で教えていただいたことがたくさんあります。これからもいろいろなことを学んでいきたいと思います。

11月の四角い頭のセミナー楽しみにしています。

どうぞご自愛くださいませ。

 

助産師 対馬利江子

「関節リウマチは劇的に変化する」セミナーを開催した。

2023年9月23~24日

 

2023年9月23~24日の2日間でJOPA主催による「関節リウマチは劇的に変化する」セミナーを開催した。

 

定員は16名で募集をかけたが、アッという間に定員を満たし、後はキャンセル待ちの状態だったが、セミナーの数日前に事務局の者より「会長~、キャンセル待ちの4~5名はワクチンを打ってないのでなんとか入れてもらえませんか」と言われた。

 

私としては、例えワクチンを打っていなくてもシェディングを受けているので私の身体に影響を受けることに変わりない。もちろん抵抗はしたが、最終的には押しきられてしまい、キャンセル待ちの4~5名も受け入れさせるはめになってしまった・・・(笑)

 

で、セミナーだが初めに現在問題となっているワクチン・シェディング・PM0.1~2.5・電磁波・ケムトレイルなどについて説明をした後、関節リウマチに対して私がどの様な手順で治療を行なっているかの見解を説明した後実際にリウマチの患者モデルに対してまず治療を行なった。

 

セミナー参加者にはMD(医師)も2人いたので失敗は許されない。

 

治療をセミナールームで行うと、激しく室内環境が悪くなるため、Osteopathy Firstのバルコニーで行うことにし、そこに参加者を移動させ見学させた。

 

その時に体内より体外に放出される有害物質(電磁波・スパイクタンパク・放射性物質・ケムトレイル・・・)などの違いを感覚として参加者がわかるように説明も加えることで、ほとんどの参加者はわかるようになったようだ。

 

治療が終わった後、関節リウマチのモデルはもちろん関節の痛みは全く無くなり膝の屈伸も出来るようになった。

 

特筆すべきことは、治療後の良い状態が長時間持続することだ。すごく予後が良いのである。

 

そして2日目は参加者全員1人1人にポイントを教えて回り、注意事項等も伝えて2日間のセミナーを修了した。

修了後、感想文を全て読ませてもらったが、全員満足してくれた上に私のリウマチに対する考え方に多くの参加者が興味を持ってくれたようだ。

 

職人は肩書きではなく結果が全てである!

 

おしまい。

九死に一生を得た壮絶な1週間 JOPA講師 前田悦宏

 

日頃より下村会長が、「いつ治療家が倒れてもおかしくない状態にある」と散々インスタやセミナーでお話ししてこられたことは皆さんご存知かと思います。

 

私自身この話は下村会長から伺っており、日々自覚を持って過ごして(今となっては自覚していたつもり)いました。

指宿のセルフケアセミナー参加をはじめファーストセレクトの健康食品も日々摂取し、治療終わりには自分の排毒をし、やることはやっていた(ここでもつもりになっていた)のですが、そんな私がよもや生命の危険に晒されるとは夢にも思っていませんでした。

 

何が起こったかというと9月17日 日曜日の夜、突然呼吸困難に襲われ、頭の中で自分が自分でないような感覚が起こり、自宅の中でいてもたってもいられない状態になりました。精神状態は今まで味わったことのない不安感、焦燥感にかられているようで、とてつもない苦しみでした。

 

これはヤバい・・・生命が危ない!

と直感的に感じ、夜21時過ぎにも関わらず会長の息子の純くんに藁をもすがる思いで連絡を取りました。

 

純くんはJTOCの授業が終わり食事に出ようとしていたところにも関わらず私の只事ではない状況を感じ、治療を承諾してくれました。

 

ファーストに到着し、純くんが傾聴し、治療をはじめてくれたのですが、私はベッドで治療を受けることにさえ耐えられず、それをみかねた純くんがご自身の排毒をされて休まれていた下村会長を起こし、声をかけてくださいました。

 

お疲れの中、私の身体をみようと頭を触ろうとした瞬間、下村会長が発した言葉は今も鮮明に覚えています。

 

「頭がさわられへん・・・こんな状態ワシも見た事がない・・・」

 

自分自身ヤバい状態という自覚があったつもりですが、よもやそこまでとは思いませんでした。

 

そんな中でも下村会長は何をすべきかは分かっているようで、ファーストのベランダに私を寝かせ、臍から排毒を行うために鍼を使われました。

 

下村会長から後日、鍼を打ったときに臍から身体中に溜まった毒物が勢いよく噴水のように出たということを聞きました。いつもなら治療を受けながら身体の変化に注視する私ですが、そのときはそんな余裕はひとつもありませんでした。

 

下村会長は避難と観察を繰り返し、必要なことを随時施してくださいました。まだこのときは呼吸も不安定でいつ呼吸が止まるのか不安感に襲われながら治療を受けていました。

 

そして周りが少し明るくなり始めた頃(明方4時40分頃)治療を終え、帰ってこれだけは必ずやっておくようにとアドバイスをいただき、帰宅しました。

 

帰宅後、すぐにアドバイスいただいたことを実践し、午前中に自分の治療院にて排毒をしていたのですが、お昼頃やはり自分の治療院にもいられない精神状態に陥り、帰宅しようと歩いていると唇と手足が痺れ出し(おそらくチアノーゼの症状)連日下村会長に連絡することはしてはいけないと思いながらも頼れるところはそこしかないと恥を忍んで再度下村会長に電話を入れさせていただきました。

 

「すぐにファーストにおいで」

 

前日朝まで寝ずに治療を施して頂いた上、JTOCの海外講師が来日されている多忙な中、この言葉をいただけたことに涙がでました。

 

ファーストに向かうタクシーの中、会長から電話をいただき、

「何が起こるかわからないから、奥さんの承諾なしには治療できないから連絡を入れてもらいたい」

こう電話で告げられたとき、正直今日人生が終わるかも知れないと思いました。

 

ファーストに到着し、13時30分頃、妻からメールにて承諾をもらい、外出している妻にもファーストに来てもらうように下村会長が連絡してくださり、治療が始まりました。

 

下村会長はやるべきことを分かっておられたようで、観察と処置を避難しながら行なっていただき、結局夜の21時頃まで治療してくださいました。

 

下村会長曰わく、生命の心配はなくなったから奥さんには帰ってもらったと(おそらく3時間ほどファーストにいたと思います。)いうことでした。

 

二日目の治療で呼吸はできるようになったのですが、焦燥感、不安感が襲いかかってくる苦しみはまだ続いていました。

 

治療院はとりあえず1週間臨時休診する連絡を患者さんにいれ、とにかく回復出来るように自分でやれることはやっていました。しかし、この精神状態はなかなか改善することはなく、現状を下村会長に連絡したところ、「ワシの診療が終わったらまた診てあげるからおいで」と言ってくださり、厚かましいと思いながらも苦しみに耐えることが出来ず、3日目の21時頃、ファーストに伺いました。

 

このときようやく四肢の微弱電流の流れが止まっているところをマニピュレーションしていただくことができました。研修でファーストにいた田中陽子D.O.と純くんにも協力いただき23時頃まで治療していただきました。

 

身体は楽になっているのに、精神状態はまだまだでした。しかし、自殺願望など精神の不安定さが減っていっているのは分かりました。

 

四日目

朝の状態を下村会長にメールし、精神状態がまだ不安定なことを伝えると、毎週水曜日はJOPAの練習会がある日で、下村会長から、「前田の状態を練習会のメンバーにもみせて、どうワシが戦略を立てて治療にあたったかを見せるから今日前田は寝ているだけでいいから練習会においで」

とおっしゃっていただき、その言葉に再度甘えさせていただきファーストへと向かいました。

 

ベランダのベッドに寝て、練習会メンバーに身体を観察される中、正直メチャクチャ触られることに苦しさを感じました。

会長は全て私がどう感じているかお見通しの如く、四肢の微弱電流の調整、左脳梁反射点への鍼、左胸気胸オペ痕への赤玉パンチ、右脳梁への鍼、脊柱の上丘反射点、右寛骨臼(坐骨と恥骨結合部)と随時治療を施していき、右の帯状回へアプローチされた瞬間、精神状態の不安定さがスーッとなくなっていくことを感じました。

最後に左肋骨(全て前方肋骨)をエネルギー治療ではめ込んでもらうと今までの体調不良が嘘のように身体が楽になりました。

 

この瞬間、下村会長が神様にみえました。

 

後ほど伺うと最初の初日からここまでの治療の流れはだいたい読み切っていたと聞いた時には本当に神様やと思いました笑

 

この四日間の下村会長の治療があったおかげで今私はこの文章をかけています。おそらく最初の連絡を下村会長ではなく、救急車を呼び病院へ入院していたとしたら恐らく私の人生は幕を下ろしていたことだと思います。

 

休診日で、ましてJTOCの仕事をしている中、対応して頂けたことには感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました!

もちろん休診日でこれだけの治療をしていただき生命を助けていただいたので、ファーストの時間外の治療費をお支払いさせていただきますと申し上げたのですが、会長は「前田には自分が大変なときに助けてもらった恩があるから治療費はいらない、お前も家のローンや家庭、仕事でお金は必要やろうから」

と一銭も受け取って頂けませんでした。

 

この会長の言葉に涙が止まりませんでした。

 

下村会長のおかげで今生きながらえています。そして生き残ったからにはこの命は大切に扱わなければいけない、そして今まで以上に自分の身体の変化を見て考え、セルフケアしなければいけないと改めて生活習慣から見直し日々過ごしています。

 

今後皆さんには私のような状態にならないようにお伝えしておきたいことを記します。

 

1)電磁波については出来る限り対策すること。Wi-Fi、スマホの使用制限。治療院と自宅の電磁波対策(私の家はオールアースなのですが、これを機に多田先生に自宅と治療院の電磁波対策を依頼しました。思わぬ見落としで日々電磁波を高度に受けていることが分かりました)

 

2)お酒は控えること

私は日々の仕事のストレスで毎日アルコールを多量に摂取していました。(下村会長が日頃から肝臓を痛めたら排毒できなくなるから気をつけろといっていたのにです)自分の恥は承知の上ですが、皆様くれぐれもお気をつけください。私はこの一件以降禁酒しています。

 

3)日々口にする食事には気をつけること

地産地消を基本に自分の身体に害をなすものを知り、とにかく毒を身体にいれないことを最優先にすること。これにはお金はかかりません。

 

4)毎日のセルフケアはしっかりおこなうこと

 

指宿セルフケアの内容を知らない方は11月後半の四角い頭を丸くするセミナーに参加し、自己防衛の知識を身につけてください。

 

治療家として、患者さんを助けるべく技術と知識を研磨することは当然のことです。しかし、今回の私のように、たとえ患者さんを治療で満足さすことができたとしても施術者が倒れてしまって仕事が出来なくなるようでは本末転倒、プロ失格です。

私は幸運にも生命が助かり反省する機会を得ることが出来ましたが、恐らく他の人が自分の状態に陥ってしまえば、正直わたしの力では回復させることは出来なかったと断言できます。

 

今回は自分のプロ失格、恥ずべき出来事とは重々承知の上ですが、せめてこの経験を分かる人には伝えなくてはと思い筆を取った次第です。

 

おそらくこの文章を読まれても大半の方は怖いことがあるもんやなーと他人事だと思います。それは自分がならないとどこかで思っているからです。そんな人の中から1人でも今起こっている現実に気づいてくれる人がいれば、私がこの文章を書いた意味があると思います。

 

長文お読み下さり、有難うございました。

前田が倒れた・・・!

2023年9月17日

 

9月17日の夜の10時頃、Osteopathy Firstのベランダでその日に受けたシェディングの自分自身の排毒治療をしていたら、純也が「前田先生から治療を頼まれて診ていたけど手に負えなさそうなので治療してあげてもらえないか・・・?」というのでオープンスペースのベッドで寝ていた前田の頭に触れると私自身ビックリした・・・。

(前田は病院に行ってもダメやと思ったから病院には行かずに私にTELをくれたのだが、気が付かなかったから純也にTELをしたようだ・・・。)

 

というのも、身体に触れられないからだ。何故なら皮膚に触れるどころか髪の毛に触れるだけでバチバチと静電気が走るうえに脈がとれない。つまり拍動を感じないのである。おまけに胸郭がむくれあがってしまってまともに呼吸することが出来ず、息苦しそうな呼吸である。

 

つまり、体内の帯電量が尋常ではない多さなのだ。身体に触れることが出来ないので直感とこれまでの経験から臍の回転が起きていないことは間違いないと判断し、どうすればよいか考えを導き出した答えは、3カ所のあるポイントに三稜鍼で穴を開けた。

 

これにより、体内で帯電していた電磁波が噴き出すことで臍の回転が始まり、徐々に前田の身体は落ち着いてきたが、その日の治療は約4時間かかった。

 

つまり初日の治療が終わったのが朝の4時だった。もちろん完全に良くなったのではないが、帰しても良いかと思われるレベルになったということだ。

 

そして翌日の12時頃に前田からTELがあり、また調子が悪くなってきたので診てもらえないかとのこと。

 

この日はJTOC3期生の授業でベルギーよりブラッドストリートD.O.の授業があり、私も参加していたのだが、途中で抜けて昼の1時~治療を始め、終了したのが夜の9時。連続して8時間の治療はめっちゃ疲れたが結構いいところまで持ってこれたので2日目はここで終了。

 

3日目の治療は大分良くなっていたが、それまでの無理もあってまだ本格的ではない。治療はFirstの診療終わりに約1時間、純也と田中もいたので練習も含めて神経核や心臓弁のみを行った。

 

その翌日、4日目の治療は水曜日の夜の9時~11時まで行った。その日はJOPA講師軍団の中で神経核を教えている者だけの日である。そのメンバーがいる前で前田にモデルになってもらい、どの様に診てどの様に治療するのかを教えた。

 

右の帯状回を緩めて解放した時に前田の口から出た言葉が

「めっちゃ頭がスッキリして自殺したいと思っていたような感覚も無くなりました」といった言葉である。

 

最終的には全ての肋骨もはめ込んで終了した。つまり私の行っている治療は、一般的な学校で教えている生理学とはかなり違ったことを行なっている。

 

しかしながら、ここを治療すればどうなるかを読み切った上で治療を行ない、もちろん結果は出している。

結果が全てだ。

 

私は結果の出ない、又は結果の出せない教育や技術などは意味のない事であり、時間の無駄であると考えている。

 

人はメディアも含めて「それは科学的か?」どうかをよく聞くが、私の答えはこうだ。言わせてもらうが「科学的と言われている西洋医学でなぜ薬害が起こるのだ?それは解っていなかった(或いは間違っていた)からではないのか?」

 

また「どうして20年・30年経った時に科学的と思われていた理論が不定されるのだ?」(こんな例は多々ある)私はこの業界に入って約30年になるが、これまでセミナーで講義を始める前に参加者の中から無作為で1人選び、実際にガチの治療を行なった上で結果を見せてからセミナーを行ってきたものだ。これが出来るのは、海外も含めてそう多くはいない。「実際の治療をやってみてくれ」と言うと、ほとんどの者が上手く言い訳して逃げる。

 

なぜなら、ガチの治療デモに失敗すればその講師が行うセミナー自体の信用性が低下し、その後の講義がかなり大変なことになるからである。したがってかなり技術レベルで自信がある者しかガチの治療デモを引き受けられる者はいない。

 

以下はオステオパシーの創設者A・T・Stillの言葉である。

オステオパシーは科学である。そしてそれは苦しみを癒すために用いられる。オステオパシーは外科・産科・そして一般医学を包括した哲学である。オステオパスは理性の人でなければならず、自らの言葉を自らの治療で証明しなければならない。証明し得ない理論に用はない。私にとってオステオパシーとは神聖な科学である。

神聖なのはそれが自然からの癒しの力であるからだ。        A・T・Still「研究と実践」p10より

 

治せるか治せないか・・・の世界で生きている私にとっては肩書などはどうでもいいことだ。

 

おしまい

対馬先生より有難いメール

いつも通り助産師の対馬先生からメールを頂いたのでブログに掲載させていただく。

 

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下村彰慶先生へ

 

おはようございます。

 

長年お母さんたちからのお話を聞いてきた中で、オステオパシーの勉強を始めて気づいたことがいくつもあります。最近また一つ興味深いお話を伺ったのでお伝えしたいと思います。

 

メディカルの世界にいると、言葉では自然が…とか自然治癒力が…と言っていても本当にそれを信じているの?と疑問に思うことが多々あります。ラマーズ法やマタニティヨガ、マタニティビクスが流行っていた頃、講習会に行くと主催者のドクターが言いました。「こうして身体を鍛えることは大事ですが、お産というのは何が起こるかわからないのでやはりしっかり管理することが大事です!」と。言葉では耳障りの良いことを言っていても本心はそうではない。そんな経験が何回もありました。そんな中で出会ったオステオパシーの世界。

 

以前訪問に言ったお母さんからこんな話を聞きました。

「陣痛が来た時、お腹の赤ちゃんが右を向いて!今度は左!と教えてくれていてその通りにしている時は全く痛みはなかったんです!でもお医者さんが来て「それじゃあ産まれないから!」と姿勢を指示されてそこから痛くてたまらなくなりました!この話は誰も信じてくれなかったけれどどう思いますか?」と。

 

そして今回別のお母さんからこんな話を聞きました。

「妊娠中に普段は絶対食べられないホルモンやウナギが無性に食べたくなった時期があったんです!そしてそれはある時期だけでそれが過ぎるとまた食べられなくなって…調べてみたら赤ちゃんの心臓が作られていると言われる時期にハツが食べたくなって小腸が作られるという時期にはモツが、脳が作られるという時にはウナギが、生まれる直前皮下脂肪が蓄えられる時期には油を飲みたくなりました!」というのです。

 

陣痛の発来や強さのコントロールは赤ちゃんが指示を出しているとは思っていましたが他の場面でもこうして赤ちゃんが主になっているのだという話を聞き、これが本来の姿なのではないか?と思ったのです。こういうことをお母さん自身に知ってもらう事、そして感じてもらうことが大事なのだと思います。

 

オステオパシーという世界に出会って考え方が変わったことはたくさんあります。自然本来の姿は何か?という事について常に考えるようになったことが一番大きな変化なのだと思います。そして、日々お母さん方のお話を伺う事で新たな発見ができることが臨床をしている楽しさでもあります。これからもまた生の声をお伝えできればと思っております。

 

お忙しい毎日どうぞご自愛くださいませ。

 

症例報告(右上腕骨骨折)

2023年9月10日

 

義理の母がバス停に向かっている最中に小走りをしていて転倒し、右上腕部を地面に打ち付けた。

 

裕美から電話が入り「痛みは無いので骨折では無いと思うからFirstに連れて行っても良いか?」と言うので

 

わし「今は骨折をしても痛みの出ない人もいる時代だから呑気な事を言わずにすぐに病院へ連れて行ってレントゲンは撮れ!」と指示し、病院でレントゲンを撮ると右上腕骨上端部に2カ所の骨折線があり、骨折と診断された。(下の写真)

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1つは不全骨折でもう1つは1cm程度の骨片が認められる完全骨折である(ただし骨片の大きな解離は無く、このまま骨癒合すれば大した問題は起こさないと思える。)

 

内出血も結構あり腫れているのに痛みが無いので本人は動かそうとする・・・

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通常なら骨折の場合痛みは必ず伴うものだが、感覚神経を押さえられているために痛みが出ないのだ。

 

こういった感覚神経の問題は痛みだけでなくあらゆる方面(症候)で現れているが臨床家において理解しているものは僅かである。

 

 

おしまい。

First研修でのリウマチ患者さんの治療の感想

2023年9月19日

オステオパシーFirst研修に入らせていただいている多田です。

先日の研修で、医科でリウマチの診断を受けている患者さんの治療を見学させていただきました。

数回の治療を受けられている状況で、既に患者さんの口から

「痛みや辛さがかなり改善しています」と仰られていました。

関節の可動制限と動作時痛がまだ少し残っているところからの治療が始まりましたが、

1時間の治療の結果は驚くものでした。

微弱電流の治療と脳の治療だけ。

それだけで関節可動域の改善だけでなく、痛みの消失、前腕の骨自体の湾曲まで変化が見られました。

本来医科での投薬治療対象であるリウマチも我々の守備範囲であることを示してくださり、同時に患者さんが感じている症状のリウマチで起こっている症状と、それ以外の(この患者さんは経産婦特有の会陰切開の問題)原因で起こっている症状の鑑別迄正確に把握して、予め治療が始まる段階で、断言してから宣言通りに結果を出す下村先生の診断能力とそれを成し遂げる技術力はいつ見ても驚かされるし、如何に人の体を深く観察し、人の病気、症状を洞察していくことが大切かを学ばせていただけます。

微弱電流と脳の治療だけでこの結果を導き出す下村先生の治療には一見すると理解が及ばないようにも感じますが、ひたすらに患者さんの体を観察し、洞察し続けた結果到達した領域なのだと感じます。

今こそなぜそれが必要なのか、我々を取り巻く環境、状況がいかに変化してしまっているのか。私たち自身が自ら考え理解し取り組まないと、下村先生が言われるように取り残される、既に手遅れかもしれない状況に飲み込まれてしまい、何も出来なくなってしまう。

臨床での結果だけでなく、自身を守る手段として、家族を守る手段として学びを深めなければいけないと強く感じました。

長崎より来院された7歳の男児の症例報告

2023年9月7日

 

数日前に理学療法士のお母さんよりOsteopathy Firstに「7歳の息子に動悸と嚥下障害があり、病院へ行っても原因不明・・・。脈拍は200回/分」と連絡があった。

 

食事がほとんど出来なくなっており、ご飯を口に入れて50回以上噛んでやっと少しずつ飲み込める状態。元々大好きだった飲むゼリーやグミも食べられなくなっている。就寝時の呼吸による胸郭の動きがとても小さい。不安感があるのか母親にべったり(母親からの報告)。その他もあるがこれ以上は省略させてもらう。

 

半年前に1度診たことがあったので、大体の状況は電話だけでも理解出来た。そして依頼を受けるか受けないかを迷った。その理由はこちら側の理由だけで2つあった。

 

1つは予約枠が全く空いていない事。もう1つは受けたとしてもとてつもない治療時間が必要であると言う事がわかっていたからだ・・・。

 

症状は一見軽そうには見えるが、実際はえげつない問題が隠れているというのがわかる。受けるとすれば私の休日を利用するしかない・・・ということで受けるのは受けたのだが・・・

 

木曜日の16時に来院され、純也と一緒に診たのだが全ての関節はカチカチで胸郭は異常に締まっており、膀胱なども締め上げられていたので「排尿障害は無いか?」と母親に尋ねると「おしっこの量が少ない」とのこと。

 

動悸も激しく、橈骨動脈で脈がとれない。まぁ予想はしていたが私が考えていたよりもかなりの問題が蓄積されていた。

 

治療は強力な排毒とエモーショナル(肝・心・膀胱)のみで6時間半かかり、終わったのが夜の22時半だった。

 

関節も正常では無いにしろ、まずまず動くようになりおしっこの出方も普通になった。脈もとれるようになり動悸も消失。嚥下障害も消失するまでにはして、嚥下障害が消失したかを確認するためにグミを食べさせようとしたのだが、男の子はこれまでの恐怖から「飲み込むのが怖い・・・」と言って飲み込もうとしないのでグミを食べさせるチェックは中止にした。

 

ただコップに入れた水を飲ませると7歳の子供が「飲みやすい」と言ったことで母親と子供も今まで水が普通に飲めていなかったことにやっと気付いた。

嚥下障害はまだ完全ではないので、いつまで持つかの不安は私自身にもまだ残っているが、かなり改善されているはずだ。

 

ただ問題なのは、こういった症状の患者さんがこれからは急増してくると思う。

 

おしまい。

関節リウマチ

2023年9月8日

 

1カ月に1回治療に来院されている「関節リウマチ」の患者さんである(60歳女性)

 

「関節リウマチ」にはある一定の共通した症候(特徴)がある。それは9月23‐24日のセミナーで教えるが、今日の午前中は多田D.O.がOsteopathy Firstに研修に入っていた。

 

予後はどうかと尋ねると「大分痛みが治まって調子が良い」とのことである。

 

西洋医学では「自己免疫疾患」となっているがたぶん違う・・・そのところもセミナーでは話すつもりだ。

 

ところで今回、左右の前腕を見て驚いた。何に驚いたかというと、左右の前腕骨(長管骨)の歪みがすごい・・・!

関節リウマチ 前腕の歪み 2023-09-15 101440

前回はこのようなことは無かった。何が原因かここでは書かないが、リウマチによるものではないことだけは断言しておく。

 

そして下の写真を見てもらえればわかるが、指の歪みや手根骨の歪みも結構ひどいものがある。

 

長管骨の歪みも先に戻すことは出来るが、1時間では不可能だ。

 

しかしながら、「関節リウマチ」の共通した特徴を発見してからは連続して現在も通院して下さっている全てのリウマチの患者さんの結果は以前と比べて劇的に良くなっている。

 

おしまい