下村彰慶 オステオパシー人生のブログ|日本オステオパシープロフェッショナル協会

対馬さんからのメール

2022年5月27日

いつも通り助産師の対馬先生よりメールを頂いたので掲載しておく。

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下村彰慶先生へ

おはようございます。

5月に入り、日に日に木々の緑が鮮やかになる季節を迎えました。

先生におかれましてはいかがお過ごしでいらっしゃいますか?

3月の「四角い頭を丸くする」「電磁波入門セミナー」の時に渡邊奈々D.Oが赤ちゃんの身体のねじれと共にお母さんがそれを普通と思っているという事に驚いたとお話されていました。

その時はそう思うお母さんがいることに驚いたのですが、先日ついに私の訪問先でもそう話すお母さんと出会いました。体重を測ろうと体重計に乗せるとぐるりと半回転しそうな状況になり、抱っこをすると向こう側に落ちそうに反り返ってしまう。反り返りの話をするとお母さんから返ってきたのは「それっておかしいんですか?生まれた時からそうなので赤ちゃんってみんなそうなのだと思っていました。」という驚きでした。

昔(?)産院は大部屋が普通で授乳室があり、初産のお母さんは経産婦のお母さんからおむつの当て方のコツなどあれこれ教えてもらったものです。

そして「これって助産師さんに聞いてみたほうが良いかも?」という助言も聞いていました。でも今は特に個人の産院は綺麗な完全個室で食事も豪華‼という売りでやっているので以前のように他の赤ちゃんを見たり、頼れるママ友を見つけたりという事が難しくなってきました。それで生まれた時から見ている我が子の様子にそれが自然な姿としてうつっているのではないかと思います。

でも、この先赤ちゃんがみんな反り返るようになったら他の赤ちゃんを見てさらにそれが普通と思うようになるのかもしれません。

気付かないという事と共に最近気になっているのはお母さんの気持ちの変化です。先日仲間の助産師とこんな話をしました。お母さんに陣痛を乗り切ってもらうためにはどんな声を掛けたらよいのか?陣痛が辛いとき助産師は「ほらっ!赤ちゃんも頑張っていますからお母さんも頑張りましょう!」と声を掛けます。

この言葉はどれだけ通じるのか?無痛分娩を扱う産院が増え、それに伴い無痛分娩を選ぶお母さんは確実に増えています。陣痛室にテレビがあってそれを見ながら赤ちゃんを待つというようなお産です。どういうお産を選ぶかは個人の自由であるとは思います。

でも無痛分娩の時に赤ちゃんはどういう状況におかれるのか?そのことについてどれだけの人が思いを巡らすのでしょう?無痛分娩イコール安産なわけではなく大変なお産になれば赤ちゃんの負担は大きなものになります。そのことを考えた時、赤ちゃんも頑張っているという言葉はどう伝わるのでしょうか?

社会の変化と共に人の心の持ちようも変化していく中でも、人の将来を考えた時に変えてはいけないことがあると思っています。そのことをどう伝えていったらよいのか?お母さんの心の琴線に触れる言葉をどう選んで投げかけていったらよいのか?難しい時代になったと感じます。何事にもエビデンスという言葉が飛び交い、それが正しいと思わせるような発信の仕方が多い中で立ち止まって考えるという事が大事なのだと思います。これからの人生は若い世代へ思いを伝えていくためのものだと思っている中で模索をしている日々です。

3月のセミナーで教えていただいたこと。また新しい視点で見ることができたように思います。7月のセミナーまであと2か月!楽しみにしております!

日差しが強く暑い季節に向かいますが、どうぞお身体ご自愛くださいませ。

  助産師 対馬利江子