下村彰慶 オステオパシー人生のブログ|日本オステオパシープロフェッショナル協会

First研修でのリウマチ患者さんの治療の感想

2023年9月19日

オステオパシーFirst研修に入らせていただいている多田です。

先日の研修で、医科でリウマチの診断を受けている患者さんの治療を見学させていただきました。

数回の治療を受けられている状況で、既に患者さんの口から

「痛みや辛さがかなり改善しています」と仰られていました。

関節の可動制限と動作時痛がまだ少し残っているところからの治療が始まりましたが、

1時間の治療の結果は驚くものでした。

微弱電流の治療と脳の治療だけ。

それだけで関節可動域の改善だけでなく、痛みの消失、前腕の骨自体の湾曲まで変化が見られました。

本来医科での投薬治療対象であるリウマチも我々の守備範囲であることを示してくださり、同時に患者さんが感じている症状のリウマチで起こっている症状と、それ以外の(この患者さんは経産婦特有の会陰切開の問題)原因で起こっている症状の鑑別迄正確に把握して、予め治療が始まる段階で、断言してから宣言通りに結果を出す下村先生の診断能力とそれを成し遂げる技術力はいつ見ても驚かされるし、如何に人の体を深く観察し、人の病気、症状を洞察していくことが大切かを学ばせていただけます。

微弱電流と脳の治療だけでこの結果を導き出す下村先生の治療には一見すると理解が及ばないようにも感じますが、ひたすらに患者さんの体を観察し、洞察し続けた結果到達した領域なのだと感じます。

今こそなぜそれが必要なのか、我々を取り巻く環境、状況がいかに変化してしまっているのか。私たち自身が自ら考え理解し取り組まないと、下村先生が言われるように取り残される、既に手遅れかもしれない状況に飲み込まれてしまい、何も出来なくなってしまう。

臨床での結果だけでなく、自身を守る手段として、家族を守る手段として学びを深めなければいけないと強く感じました。