下村彰慶 オステオパシー人生のブログ|日本オステオパシープロフェッショナル協会

対馬先生より有難いメール

いつも通り助産師の対馬先生からメールを頂いたのでブログに掲載させていただく。

 

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下村彰慶先生へ

 

おはようございます。

 

長年お母さんたちからのお話を聞いてきた中で、オステオパシーの勉強を始めて気づいたことがいくつもあります。最近また一つ興味深いお話を伺ったのでお伝えしたいと思います。

 

メディカルの世界にいると、言葉では自然が…とか自然治癒力が…と言っていても本当にそれを信じているの?と疑問に思うことが多々あります。ラマーズ法やマタニティヨガ、マタニティビクスが流行っていた頃、講習会に行くと主催者のドクターが言いました。「こうして身体を鍛えることは大事ですが、お産というのは何が起こるかわからないのでやはりしっかり管理することが大事です!」と。言葉では耳障りの良いことを言っていても本心はそうではない。そんな経験が何回もありました。そんな中で出会ったオステオパシーの世界。

 

以前訪問に言ったお母さんからこんな話を聞きました。

「陣痛が来た時、お腹の赤ちゃんが右を向いて!今度は左!と教えてくれていてその通りにしている時は全く痛みはなかったんです!でもお医者さんが来て「それじゃあ産まれないから!」と姿勢を指示されてそこから痛くてたまらなくなりました!この話は誰も信じてくれなかったけれどどう思いますか?」と。

 

そして今回別のお母さんからこんな話を聞きました。

「妊娠中に普段は絶対食べられないホルモンやウナギが無性に食べたくなった時期があったんです!そしてそれはある時期だけでそれが過ぎるとまた食べられなくなって…調べてみたら赤ちゃんの心臓が作られていると言われる時期にハツが食べたくなって小腸が作られるという時期にはモツが、脳が作られるという時にはウナギが、生まれる直前皮下脂肪が蓄えられる時期には油を飲みたくなりました!」というのです。

 

陣痛の発来や強さのコントロールは赤ちゃんが指示を出しているとは思っていましたが他の場面でもこうして赤ちゃんが主になっているのだという話を聞き、これが本来の姿なのではないか?と思ったのです。こういうことをお母さん自身に知ってもらう事、そして感じてもらうことが大事なのだと思います。

 

オステオパシーという世界に出会って考え方が変わったことはたくさんあります。自然本来の姿は何か?という事について常に考えるようになったことが一番大きな変化なのだと思います。そして、日々お母さん方のお話を伺う事で新たな発見ができることが臨床をしている楽しさでもあります。これからもまた生の声をお伝えできればと思っております。

 

お忙しい毎日どうぞご自愛くださいませ。