対馬さんからの手紙
いつものごとく対馬さんよりメールを頂いたのでブログに掲載させていただく。
***********************************
下村彰慶先生へ
おはようございます。
金木犀の香り漂う季節となりましたが先生におかれましてはいかがお過ごしでいらっしゃいますか?
最新のブログにもあった「職人は結果が全てである!」という事。常々感じてはいましたが、最近訪問したお母さんからこんな言葉をかけられました。「母乳のマッサージって効果があるんですか?」それはこれからミルクを減らしていきたいがどうしたらよいだろうか?と相談された時のことです。授乳の様子も見せていただきましたがあまり飲めている感じではなかったので母乳の分泌をあげるための方法としてマッサージを提案した時の言葉です。それは以前マッサージを受けてもあまり変わらなかったという事から出た言葉でした。
母乳に関しては助産師の中では常に関心の高い話題です。しかし年々母乳外来を行っている産院は減り、母乳外来と銘打っていても授乳指導のみの所も多くあります。手技を学べるセミナーはほとんどなく若い助産師が学べる機会は減っているのが現状です。最近は産前産後向けの民間資格が次々とでき、助産師としてはやはり有資格者に‼と言っていますが結果が出せなければお母さん方からは同じように、というよりも料金の安い他の人を選択するようになるのはあたりまえのように思います。
以前テレビで産後のお母さんにアロマオイルを使った温かいバスタオルを肩にかけている映像を見つけました。「私たちはこうやって母乳支援をしています!」と助産師が説明していました。これを見てどう感じるのか?手厚くやっている産科ととるのか…?私はこの映像を見て唖然としました。これって助産師以外でもできることではないの?これをテレビに出すなんて!もっと助産師の手で結果を出しているものはなかったの?と。
助産師という仕事は女性が母になっていく過程において直面する夫婦関係であったり、親子関係であったり…そういうものについてどう考えていくのか?という事にも助言することがありますが、そこにもやはり「結果」が求められていると思うのです。
JOPAに入って職種は違っても考え方という事で教えていただいたことがたくさんあります。これからもいろいろなことを学んでいきたいと思います。
11月の四角い頭のセミナー楽しみにしています。
どうぞご自愛くださいませ。
助産師 対馬利江子
投稿日:2023年10月18日