フランスのオステオパシー専門雑誌L'osteopathe最新号にJTOCの取り組みと日本の情勢に関する記事が掲載された。L'osteopathe誌は、フランス語でオステオパシーの情勢、セミナー情報などを紹介する雑誌で、フランスのみならず、欧州全体とカナダのフランス語圏の治療者を対象としている。
JTOC学長の下村彰慶DO(Hon)がカナダ訪問の際に、L'osteopathe誌が下村学長を取材。これが元となって書かれた記事で、日本では法的枠組みがなく、人々にはオステオパシーという治療分野がほとんど知られていないこと、しかし柔道の伝統から手技療法の歴史は古く、世の中に受け入れられていることなどが紹介された。そのような背景の下で本格的なオステオパシー教育を行う教育機関として、JOPAを取り上げ紹介してくれた。
JOPAとJTOCは、アメリカでも紹介された。先日報告したように、JOPA会長である下村は、AAO (American Academy of Osteopathy:米国アカデミー・オブ・オステオパシー)に依頼され、SAAO(米国オステオパシー学生学会=AAOの学生向けプログラム)において、今年3月、日本人として初めてアメリカで講演を行った。これがきっかけとなり、AAOのニュースレター7月号にJOPAとJTOCの活動が紹介された。
日本のオステオパシーの情勢や教育活動が、海外でとりあげられたことがこれまであっただろうか。やはり、SAAOでの講演など、積極的に発信してきたことが海外の人の興味につながったのだろう。JTOC、JOPAともに今後も日本から海外への発信ということも視野に入れ、活動の幅を広げていく所存である。