JOPA(日本オステオパシープロフェッショナル協会)会長の下村彰慶です。
私は現在の日本の医療にはオステオパシーの知識と技術が必要不可欠であると確信しています。しかし、十分な知識を持ち有効な施術を行えるオステオパスは皆無に等しいのが現状です。
私は医療業界に入って13年目の1993年にオステオパシーに出会い、これこそが私の探し求めていた医療だと確信しました。ただひたすらオステオパシーを修得するための勉学とトレーニングに明け暮れ、一人でも多くの患者に有効な治療が出来るよう「Osteopathy First」を開設しました。しかし、多くの患者さんと向き合い治療を行う中でその奇跡的な治癒力に益々魅了されていき、この知識と技術をより多くの人に伝授していくのも私の義務の1つではないかと思い至ったのです。
日本においてオステオパシーを誰が何時、どの様にして我が国に伝えたのかということは定かではありませんが、おそらく明治時代であったのではないかと思われます。
今でこそ日本にも幾つかの協会がありますが、私がオステオパシーを学び始めた当時は主な協会が東京にしか無く、知識や技術を修得するためには東京へ通うしか方法がありませんでした。経費もかかりとても大変だったことを覚えています。
その後、私は日本でのオステオパシーのあり方や所属していた協会の考え方に疑問を持ち、また国内でのオステオパシー技術修得に限界を感じたことから頻繁にカナダ、アメリカ、ヨーロッパ等に赴き、海外のオステオパスから直接学び始めました。多くの知識や技術を得ることが出来ましたが、これもまた困難の連続でした。
このような経験から、日本の医療界の皆様が私の様な意味のない苦労をせずに世界最先端のオステオパシーを学べる様にとJOPA(日本オステオパシープロフェッショナル協会)を設立したのです。
JOPAはアメリカ、カナダ、イギリス、フランスなど欧米の著名なオステオパスと交流を持っており、毎年2~6回日本に招いて国際セミナーを開催し、新しい技術や知識の導入を行っています。
また現在は、2014年より神戸の地にJTOC(Japan Traditional Osteopathic College)を開設し、オステオパシー専門学校の運営を行っています。お陰様で日本全国より非常に優秀な皆様に集まって頂き、各学年とも定員を上回る応募をいただき定員を満たした状況で学校運営を行っております。